西郷どん 牢屋内から子供たちに教えていた歌

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2018年のHNK大河ドラマ・西郷どん。

前回、第25回の「生かされた命」では、西郷どん(西郷隆盛公)が島流しされた沖永良部島での様子をやっていました。

当初、野ざらしの牢に入れられていた西郷どんですが、島の役人・土持政照(つちもち まさてる)の計らいで、屋内に作った牢へと移されます。

その中から、地元の子供たちに薩摩で教えられている歌を引き合いに出して教えを説くシーンがありました。

次の歌でした。

楼(ろ)の上もはにふの小屋も住む人の 心にこそは 高きいやしき

以下、自分の訳ですが、次のような意味になるかと思います。

立派な家に住んでいようが、粗末な家に住む者だろうが、関係はありません。心のありかたで、その人の価値(高貴なのか下品なのか)は決まってくるのです。

もっと短く訳すと、こうかな↓
立派さは、暮らしぶりによるのではない。その人の心のあり方で決まるのだ。

名言調で訳してみる↓
階級(身分)は、富めるか貧しいかで分別されるのではない。その人の心のありようで決まるのだ。

これは、年収とか資産とかがその人を見る上での指標になりがちな現代の我々の胸にも突き刺さってくるような内容ですね。

この、薩摩で教えられていた歌は、
■日新公いろは歌
■島津いろは歌
■薩摩いろは歌
■島津日新公いろは歌
などの呼び方があるようです。

いろはにほへと・・・す で、全部で47首あります。


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日新公は、島津忠良公のこと。

戦国時代の武将で、島津義弘公(関ヶ原の合戦時の殿様)の祖父にあたります。